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ーアスファルトの耐摩耗性とは 長持ちする舗装の見分け方ー

耐摩耗性とは何か

アスファルト舗装は車や人が通るたびに少しずつ表面が削られます。この削られにくさを耐摩耗性と呼びます。耐摩耗性が高いほど表面のざらつきや轍の進行がゆっくりになり、補修までの期間も伸びやすくなります。見た目が黒くきれいでも、摩耗に弱いと早めに骨材が露出し、雨の日にすべりやすくなることもあります。

摩耗が起きる仕組み

摩耗の主な原因はタイヤのこすれと荷重です。加速やブレーキ、ハンドルの切り返しが多い場所では表面にせん断力がかかり、細かな骨材が抜けていきます。砂や土がたまった状態で走ると研磨剤のように働き、削れがさらに進みます。夏の高温では材料が柔らかくなり、変形しやすい点も摩耗と関係します。

耐摩耗性が必要な場所

特に負荷が大きいのは交差点付近、坂道の上り下り、駐車場の出入口、物流拠点のヤードなどです。大型車が頻繁に通る場所では表面だけでなく内部まで動くため、耐摩耗性と合わせて耐流動性も意識した設計が大切です。歩行者が多い通路では平たん性とすべり抵抗の確保が重要になります。

耐摩耗性を左右する要素

耐摩耗性は材料の良し悪しだけで決まりません。配合、温度、締固め、そして使われ方が組み合わさって性能になります。発注側が要点を押さえておくと、見積もりや仕様の会話がかみ合いやすくなります。

骨材の質と粒度

表面を支えるのは骨材です。硬くて角が立った骨材はかみ合わせが良く、摩耗に強い傾向があります。一方で粒度が偏ると空隙が増え、骨材が抜けやすくなります。設計の粒度曲線に沿って、粗骨材と細骨材がバランスよく混ざることが基本です。

アスファルト結合材と配合

骨材同士をつなぐのが結合材です。結合材が少ないと骨材が保持されず、表面がぱらつきます。多すぎると夏場に柔らかくなり、タイヤで引きずられて変形しやすくなります。気温や交通量に合わせた配合の選定が耐摩耗性の土台になります。

締固めと温度管理

同じ材料でも締固めが不足すると摩耗は早まります。転圧が効いていない部分は水が入りやすく、骨材が動いて抜けやすくなります。運搬時間が長くて温度が下がると締まりにくくなるため、敷均し開始の温度確認と転圧のタイミング管理が欠かせません。

劣化サインと点検のコツ

摩耗は少しずつ進むので、早い段階で気づけると補修が軽く済みます。日常点検は難しい機器がなくてもできます。表面の変化を知っておくことが第一歩です。

表面のざらつきと骨材の抜け

表面が白っぽく見える、触ると砂が落ちる、細かな穴が増えるといった変化は摩耗のサインです。車が曲がる位置に集中していないかも見ます。部分的に進んでいるなら、使われ方や排水の偏りが原因になっていることが多いです。

すべりやすさと水はけ

摩耗が進むと表面のテクスチャが変わり、雨の日にすべりやすく感じることがあります。さらに小さな凹凸が増えると水が残りやすくなり、冬場の凍結リスクも上がります。水たまりの位置が固定されている場合は、勾配や沈下も合わせて疑います。

長持ちさせるための維持管理

耐摩耗性は施工で作り、維持管理で守るイメージです。大掛かりな打ち替えの前にできることは意外と多くあります。劣化の芽を早めにつぶすと寿命が伸びます。

早めの補修が効く

軽い摩耗段階なら表面処理や部分補修で対応できる場合があります。ひび割れや端部の欠けを放置すると水が入り、摩耗が加速します。小さな段差やわだちが出たら、交通の安全面でも早めの対処が安心です。

使い方の工夫

同じ場所に荷重が集中しないように動線を分散させる、砂や土を定期的に清掃する、排水口を詰まらせないといった運用でも摩耗は抑えられます。駐車場なら急発進や急旋回が起きやすい箇所に注意喚起を出すだけでも効果があります。

月二本の千五百文字で伝えると理解が深まる

耐摩耗性は専門用語が多い一方で、現場の悩みに直結するテーマです。月二本ペースで千五百文字から二千文字の記事を続けると、施工の要点と点検の見方が分かれて整理できます。一本目は材料と施工の基本、二本目は劣化サインと維持管理というように切り分けると、読み手が自分の状況に当てはめやすくなります。結果として相談や見積もりの段階で話が早くなり、納得感のある舗装計画につながります。

2025.12.26